Llevar と Traer の違い【スペイン語学習】

スペイン語の llevar と traer は、どちらも「持っていく」「持ってくる」と訳されますが、**話し手の位置や方向性の違い**によって使い分ける必要があります。

スペイン語の llevartraer は、どちらも「持っていく」「持ってくる」と訳されますが、話し手の位置や方向性の違いによって使い分ける必要があります。日本語では区別があいまいなため、スペイン語学習者には難しく感じることもありますが、ルールを理解すれば簡単に使い分けられます。


基本の意味と違い

動詞意味基準となる視点
llevar持っていく/連れていく話し手の「ここ」から「そこ」へ
traer持ってくる/連れてくる「そこ」から話し手の「ここ」へ

Llevar の使い方と例文

llevar は「何かを今いる場所から別の場所に持っていく・連れていく」動作を表します。

Voy a llevar este libro a la biblioteca. (この本を図書館に持っていきます。)

¿Puedes llevar a tu hermano al colegio? (弟を学校に連れて行ってくれる?)

Siempre llevo paraguas por si llueve. (雨が降るかもしれないので、いつも傘を持っていきます。)


Traer の使い方と例文

traer は「何かを話し手のいる場所に持ってくる・連れてくる」動作を表します。

¿Puedes traerme un vaso de agua? (私に水を1杯持ってきてくれますか?)

Mi padre va a traer comida del restaurante. (父がレストランから食べ物を持ってきます。)

Tráeme el libro cuando vengas, por favor. (来るときにその本を持ってきてね。)


よくある構文

  • llevar + 物/人 + a + 場所:〜へ持っていく/連れていく
  • traer + 物/人 + a/para + 人/場所:〜に持ってくる/連れてくる

違いのまとめ(視点がカギ)

動作の方向正しい動詞例文(日本語訳)
家 → 学校llevarLlevo a mi hijo al colegio.(息子を学校に連れて行く)
店 → 自宅(自分)traerTraigo pan del supermercado.(スーパーからパンを持ってくる)

会話での注意点

話し手(yo)や聞き手(tú)がどこにいるかで動詞が変わります。

例:

  • 自分がオフィスにいて、同僚に「会議室に資料を持っていって」と言う → llevar
  • 同僚がオフィスにいて、自分が会議室にいて「資料を持ってきて」と言う → traer

練習のヒント

  • 英語の "take" = llevar、"bring" = traer に近い
  • 常に「誰がどこにいるか」を意識して選ぶのがポイント
  • 会話の中で相手の位置をイメージして正しく使い分けましょう!

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